眠いなぁ、ばかり言う女の子の真相とは一体なに?
女の子ってそういうものなんだと思っていた。俺の彼女は、どんなところでも寝てしまうのだ。「あー眠い」が口癖の彼女。「女の子は低気圧」みたいな話を聞いたことがあるし、朝起きるの苦手、の延長で常に眠い存在なのだと自分で納得していた。ようやく、念願かなってできた彼女だった。「友達の紹介」で知り合った彼女。俺は彼女を見た瞬間に一目惚れしたのだった。鼻筋は通っていて、少し垂れ目気味の二重瞼。完全に俺好みの顔だった。そして、スっと長い綺麗な脚。この子が彼女だったらいいな、と俺は何度も思った。そして、後悔はしたくなかったから頑張ってアタックもした。その努力がようやく実ったときは、夜の帰り道で雄叫びをあげてしまったほど。彼女との新しい日常もすごく楽しいものだった。しかし、デート中も「あー眠い」と言う彼女のことが心配だったのは確かだった。当初は、俺はこう思ってしまったのだった。「あ、俺とのデートが退屈で眠いなんて言ってるんだな。くそ、負けるものか!」俺は彼女の眠気を吹っ飛ばすために、デートを色々と工夫した。バッティングセンターやボーリングなどの体を動かすデートにしたり、女の子が大好きなスウィーツ食べ放題の店に行ったり、お互いが好きなバンドのライブに行ったり。なるべく彼女が起きていられるようなデートを必死に考えたのだった。確かツーリングデートのときだったろうか。彼女は自転車に乗りながら眠るという神業を一瞬見せて、激しく転んだことがあった。「大丈夫?」幸い無傷だった。そこで俺は聞いたのだった。「俺とのデートが退屈で眠くなっちゃうのかなって思ってさ」彼女は否定した。「ううん、そういうんじゃないんだ。デート楽しいよ」。それから、俺はデートに足ツボマッサージを取り入れたりするようにした。30分でも彼女に眠ってもらうのだ。これはすごく好評だった。しかし、俺もピュアっていうかバカだったのだ。ある日、先輩に言われたのだった。「おまえの彼女、キャバクラで働いてたぞ」。朝まで働いているから眠いのか。次はキャバクラをやめさせる作戦を立てないとな、と俺は冷静に思ったのだった。
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